T市の家 上棟

5月15日16日と2日間に渡り上棟しました。天気が二転三転する天気予報。前日まで予定がつかめず、いろんな天気予報アプリを駆使し自分で平均を取り決行。この現場は若い大工さんが墨付けしました。もちろん点検できるところは点検しています。国産総桧造り全てが綺麗です。桧造りは高価なものだと思われがちですが、当社ではそんなことはありません。大手とは違い大工である私が施工し、業者と打合せ、建物にとって無駄な費用は全て削除しています。国産材は製材所から直接仕入れし、付加価値の付く加工は大工が行う。皆さんは知らないですが、材木には金額は付いていません、ただですよ。皆さんのところに行くまでに人為的な工賃が付いているだけです。植林 枝打ち 伐採 山から移動 原木市場 製材 乾燥 モルダーかけ 材木屋 大工刻み又はプレカット 上棟 これだけ手間が掛かって4寸角の柱10尺もの特一(節あり)ウッドショックが終わったので、5500円から6000円くらいです。先人たちに感謝しかありません。それなのに国産材ではなく今だに外材を使用し、無垢材(大工の言う無垢材は一本の材の事)を使用しないのです。SDGSでわざわざ高くなった外材を買って外国のどこぞやの輩を儲けさせるくらいなら、国産材を使用し国内消費してみてはいかがでしょうか。そういえば2015年10月31日にて終了しました木材エコポイント制度というのがありました、国産材を使用した量に応じてギフトと交換。林野庁から出された制度で多くの国産材を使用してほしい、国内林業の衰退を遅らせたいという思いのある者たちからの発案でしたが、外材を多く取り扱っている建築屋からの詰め寄りか、国産材に限定されては困る外材輸入商社からの詰め寄りか、商社からの税金収入が見込めない省からの詰め寄りかで、木なら地球の物なら何でもよいという大幅な舵切りがあり衝撃でした。

大黒柱八寸角。大黒柱とは基礎から二階の梁桁まで通っているその家で一番太い柱の事です。二階建てで一階部分のみの柱はだて柱と言います。
リビングの吹き抜け天井用に曲がり丸太
二階の床下地に水平耐力を出すために無垢の杉板30mm厚
大屋根の中桁と大黒柱
大屋根の小屋組丸太
色々干渉するので墨出し非常に大変
大屋根下屋ともに4寸勾配屋根、軒の出を梁桁芯から流れで平小舞先で3尺で深くしました非常に美しいです。

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