T市の家 土壁塗り

左官さんの土壁塗りも終わり、私たち大工の出番です。土壁は日本の高温多湿の風土にもあっており、調湿作用があります。まさに先人の知恵。この土や砂は燃えません。ですので準防火地域でも土壁両面塗りにすることで外部の延焼ライン内でも木板が貼れます。まさに優れもの。私たち古の職人たちが手掛ける家造りはできる限り自然界にあるものをそのまま使う、例えばこの土壁の材料は、土、竹、網ひも、たったそれだけ。熱処理はありません。木は製材で終わり天然乾燥で電気や燃料は使用せず。本当に古来から続くものは、効率化や自動化を目指し利益を上げるのとは真逆。永く住み続けることで1世代飛ばし建て替えの期間を延ばせば一件分の建築費がその家系で助かります。

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