入母屋のT市の家

桧の丸太が届きました。三河の桧。香りといい、そして無節。製材所から直接仕入れ製材所の大将が目利きし、セリで落とし、その思いのこもった丸太を大工が思いを刻む。永く住んでほしい、快適に暮らしてほしい。そんな思いで造る奥村の家造り。これだけの小屋丸太を墨だし刻みできる大工も数少なくなりました。今回も家の桁行梁間から隅梁丸太を中央で井桁に組みます。(組めない場合もあります)前回私が井桁に組みましたので、今回は若い大工さんに墨だししてもらいます。これが出来れば私と同等になりますね(笑)。そして今回は最難関の組仕事で梁丸太と隅梁丸太の仕掛けを造ってもらいます。これは本当に難しいです。ですがこれが出来ればどこでもやっていけます。(そんな現場よそではあまり無いですが)私が大工なりたての頃、親方と大工衆とでこの仕掛けの9割くらいの理屈が判明していたので、私は残りの1割の理屈を判明すれば良かったでした。この受け継がれていく知識、技術が大切で次の世代には10割の仕掛けを伝えれるので、次の新しい頭で次の難題を解決できる時間が生まれるのです。

愛犬と比較
確か中型犬
隅梁男木の仕掛け
若い大工さんがピーンときた ひかり板の取り付けも全てが平行 陸墨芯墨平行垂直水平
この丸太上の奥まで完璧に付けるための空間認識と丸太ではなく角材のイメージから一面面を付けたイメージへそして丸太へのイメージ
完璧ですね

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