T市の家 桧床貼り

桧の床貼り施工中です。当社は根太レス工法を採用しておりません。昔ながらの根太組工法です。それぞれ特徴があり良し悪しは分かりませんが、造作材の中で一番使用頻度が高く傷みやすい床には無垢の堅木をお勧めします。根太レス工法は厚み24mmや27mmの構造用合板を捨て貼りしその上に床を直に貼る工法です。この厚みのおかげで、当社ではお勧めしない杉材を貼っています。あまり木の事を知らない人が適材適所ではない材料を無垢ですよと言って勧めるのはどうかと思います。杉は柔らかいのでこの地方では化粧材として使用することが大半です。柔らかいということは削れるということです。夏に育った白い夏目が削れて冬に育った赤身の冬目が浮きだって来て痛くてとても裸足では歩けません。ただ杉の名産地ではこの限りではありません。ふと通りすがりで見てしまった現場では杉の集成材を土台として使用していたのにはおどろきで、材木屋さんとも話に花が咲きました。今回は部分的に桧の床を使用しています。根太組工法なので桧の床材の厚みは17mmと厚めになっています。鉋が掛かっているので艶がでて非常に綺麗です。

無垢の桧なので一枚の床ごとにスペーサーをかって貼っています。

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