A市の家 屋根工事

2月に上棟しました現場が屋根工事の施工に入っています。屋根を重く見せないためにフラット平板瓦を使用しています。話は変わりますが、以前は和瓦を使用するときは、土葺きで杉皮を敷いていました。いい思い出です。土葺きの良さは、土の断熱効果により夏が涼しいということでしょう、そしてルーフィングも無いので土が雨を吸って雨漏りを防いでいましたし、野地板も重ねたり(切るの面倒で)、親戚中が集まって瓦担いで屋根に運んだり、大工が屋根地をヘタクソに伏せても、瓦屋さんが土で高さ調整してくれて綺麗に伏せていました。又昔は大工の人工賃よりも材料のが高価だったので、母屋ものた付きであったり柱ものた付きであったりとしたので、大工は工夫して峠計算や芯出しや寄り芯などで技術と知識をいかんなく発揮していました。

縦に入っているパッキンで隙間を作り、瓦から入った雨がたまらずに下に流れていきます。横に走っている桧の胴縁は瓦のステン釘打ち用の下地になります。
棟の頂点にある黒い物体は棟換気用の部材です。この部材の下の屋根地を切り込んで天井裏の熱気を外部に放出します。

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