T市の家 大屋根丸太刻み

大屋根の丸太刻みが隅梁丸太を残して刻み終了しました。下の写真一枚目の ろ九 と番付が書いてあるものが中桁丸太と言って二階の屋根の背骨となる大切な材料です、これに対して右側にある四本の丸太を梁丸太と言って中桁丸太の上に乗ってかみ合わさっていく材料になります。そしてまだ刻んでいませんが隅梁丸太と言って斜めに組み合わさっていく丸太もあります。今はもうほとんど見ることのない和小屋組みです。ご年配の方なら地元の大工が建てていたものを見たことがあるでしょうが、若い方はまず無いでしょう。この技術と知識を今も残しているのはほんの一握りの大工のみとなりました。いずれ皆さんの近所には私が思う大工はいなくなります。

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